Rubyラーメンを企画した際に考えた寄付のこと
This item was created at 2010/09/07 17:00:35
Takashi.Uです。RubyKaigi2010、RubyWorld Conference2010ではいろいろな方々にお世話になりました。ありがとうございます。
今回は「Ruby on 松江ラーメン」について協力をお願いする前の企画段階で考えた事(懸念事項など)を書いてみたいと思います。誤りや不快な点もあるかと思いますがご容赦ください。(@Mengurumeまでご指摘いただければ幸いです。)
まずは商品企画についてですが、本商品についてというよりも会社的な取り組みがありました。「地元を元気に」ということを念頭に置いた商品を、数は少なくとも作っていこうと。言語としてRubyには可能性があり、地元を元気にする力をもっていると考えました。(Ruby開発者・ユーザーが松江に住んでいらっしゃるということも頭に浮かびました。同じ県民・市民ということに勝手ながら親近感を覚えました。)
要するに「Ruby支援=地域支援」という構図を考えたわけです。客観的には短絡的だと思いますが、Rubyのニュースをしばしば見聞きしている県民・市民としては感覚的にすんなりと構図が浮かんできました。
思考経緯はさておき、この取り組み、実際はどうすれば良いのだろうか?ということにはいろいろと考えたつもりです。そこで気になったのは寄付についてでした。
(追記 2010/9/8:寄付とか贈与とか書きましたが、あくまで法的・事務的な意図で書きました。皆さんとお話させていただく時には寄付と言ってしまってます。私たちの気持ちや意図としては寄付という言葉が伝わりやすく、ふさわしいと思ったからです。)
RubyラーメンはRubyアソシエーションに売上げの一部を提供しているわけですが、これは寄付ではありません。あくまで売上げに応じて支払われるもので、販促に関しての手数料という位置づけとこちらでは認識しています。(パッケージには「寄付」という文言は書かれていません。)
例えば、単純に利益の中から資金提供すると考えますと、それは一般的な言葉では贈与になるのではないでしょうか。Rubyアソシエーションは普通法人・営利組織であり、寄付を受け付けるには難しい部分があると思います(贈与で何が悪いと言われればそれまでですが。)。
寄付する側が法人だとしますと、一定金額までは損金として計上できると記憶しています。この点、寄付する側は受け取り主体がどういう組織化ということに関しては(認定NPOであるかどうかで一定金額が変わるのは大きな事ですが)大差ないと思いますし、Rubyラーメンのようなワンコイン製品であれば本当は限度を気にする必要は無いでしょう。もっと大きな金額を提供したいという個人や会社が出てきた場合は問題になるかもしれませんので、モデルケースとしてこの点は考えました。
しかし、受贈者が普通法人ですと寄付を受けたものについても税金がかかってくると記憶しています。ここは考えどころです。
最初にRubyアソシエーション設立のニュースを拝見した際に、NPOでは無いということに若干の驚きを感じましたが、同時に「自由に」活動できることを重視したという印象を受け、なるほど組織形態の選択一つとっても先見性があるとも感じました。合同会社は規約が重要で、規約次第でどうとでもなる(言い過ぎ?)のは魅力的です。
個人的にはNPO法人が存在して、資金の分配の役割をしてくれるというのは1つの方法ではないかと思います。できれば集まった寄付がそのまま使われるのに近い形が良いのではないかと思います。認定を受けられるということであれば寄付金控除の対象にもなりますし。
先程の贈与で何が悪いということで、「税金なんか関係ないんだよ、払うよ」というスタンスでやるということも選択肢として十分考えられますし、スポンサー契約にして露出してもらうというようなこととか、回避策も考えられます。この点はいろいろと意見がたくさん出てくるところかと思います。
Rubyラーメンを販売していて感じるのは、「ラーメンはラーメンとして、資金提供は資金提供として」という風にラーメンを楽しんでいただいている方がいらっしゃる一方で、「ラーメンに払うなら全額を寄付したい」ということを考えていらっしゃる方も多くいらっしゃいます。ラーメンがノイズであるという考え方は極めて合理的で、僕自身、逆の立場であればおそらくそう思うでしょう。
この点は言い訳させてもらいますと、「会社で利益が出たので寄付しましょう!」ということになりますと、一般論ですが、従業員からすれば「じゃあボーナス下さいよ」ということになるでしょう。これでは本末転倒です。従業員も地元の人間です。
こういった商品を作ることで、その商品の利益がアップしたならばそのアップした分を提供するということであれば、それは会社としても継続してやっていけますし、コンセンサスも得やすいと思います。「ラーメンを売ってその一部を」という形態をとっているのは、前述の理由の他にこういったことも考えたからです。
話が逸れてしまいましたが、Rubyに寄付をしたい、資金提供したいという方は相当数いらっしゃるという手応えを感じています。
寄付が出来たとしても使途はいろいろと考えられます。寄付というのは1つの側面を捉えただけですので、議論すべき点はこのような各論単位でも相当数あるでしょう。
僕自身はRubyに関しては初心者ですし、このような事を書き綴れるような立場でもないですが、RubyKaigi、RubyWorld Conferenceにて、多くの方々にお世話になって感謝の気持ちでいっぱいで、考えた事を一度書いておきたいという衝動に駆られて書きました。拙文お許しください。


